事業報告

インドネシア政府招請FAMトリップ現地報告 第6回 (10月10日) 【最終回】

 

調査研究部 森内 壮夫

 

※事業主催者からのFAMトリップに関するビジュアルイメージを多用するようとの要望を受け、写真を多く使用しておりますことをご了承ください。

 

 今回のFAMトリップも終盤に近づいてきている。ジョグジャカルタ2日目となる本日の午前中は歴代ジョグジャカルタの王族が暮らす王宮クラトンを訪問した。

 

 ジョグジャカルタは8世紀にヒンドゥー教の王国によって建設され、18世紀以降はイスラム教のマタラム王国の首都として栄えた。街の中心部に建つクラトンは1756年にジャワ建築の粋を集め建造され、スルタンと呼ばれるイスラム国王が代々暮らしてきた場所。現在は第10代スルタンのハメンクブオノ10世が敷地内の一番奥で暮らしているが、一部の建物が博物館として一般公開され、歴代スルタンの肖像画や家具調度品等が展示されている観光名所だ。

 

 ホテルからマリオボロへと移動し、そこからベチャ(3輪タクシー)でクラトンへ向かった。中に入ると目を引くのがジャワの民族衣装を着た老人達だ。彼らはスルタンの家臣の子孫で王宮の守り人として現在もスルタンに仕えている。彼らの腰にはユネスコの無形文化遺産にも登録されているインドネシア伝統の短刀「クリス」が収められており、何かあったときには自身の身を挺して王を守るというオーラを放っていたのが印象的であった。

 

 

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 クラトンを後にし昼食後バティック体験染めをするために染物工房へ。ウィキペデイアの説明を借りれば「バティックはインドネシア、マレーシアのろうけつ染め布地の特産品。 インド、スリランカ、イラン、タイなどでも多く見られるが、インドネシア、マレーシアのものが最も多い。 特にジャワ島のものが有名なため、『ジャワ更紗』と呼ばれることもある。2009年にユネスコがインドネシアのバティックを世界無形文化遺産と認定した」とのこと。今回は職人の指導の下ハンカチサイズの布に象や蝶のモチーフをデザインし染める工程を体験した。

 

 専用の道具に溶かした液状の蝋であらかじめ下書きされた布地をなぞるのだが、道具から出てくる蝋の量をコントロールすることが困難でこれがなかなか上手くいかない。蝋でデザインした木綿生地を藍染すると、きれいな藍色に各自のデザインが浮かび上がった瞬間には歓声が沸き起こった。染め終えたのちに乾燥時間を利用してショップで買い物をした。

 

 

 今回訪問したバティック工房はジョグジャカルタ市の中心部にあり、付近には若手クリエーターのアトリエなどが立ち並ぶ洒落た地域であった。観光客も少なく穴場的な体験に参加者も満足していた様子であった。

 

 

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  この日の最後はジャワ地方の昔ながらの農村を復元したオマー・ケチェボンという、様々な体験付きのレストラン兼宿泊施設で夕食。夕食前に昔ながらの牛車に引かれのんびりと農村を回る。舗装されていないあぜ道を水牛に引かれながら陸稲やトウガラシなどが作付けされた畑の中に古い家屋やその周りで遊ぶ子供たちを眺めた。

 

 

 オーナーによると最近はインドネシアの原風景を求める人たちの需要に応える形で、このような「昔ながらの暮らし体験」を売りにする施設が複数できており、海外からのインバウンド客にというよりは都会暮らしに疲れたインドネシア人たちに人気だという。竹馬やムカデ競争などの昔遊びを一通り体験し、夕食会場へ。バティックの実演やわらを使って人形を作るなど、来客を懐かしい気分にさせる趣向が凝らされている。地元の歌姫も登場し、ローカルソングの踊りの輪にFAMトリップ参加者も加わり大団円を迎えて約1週間のプログラムが終了した。

 

 

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 11日に一行はジョグジャカルタからバリに戻り、シンガポール経由で成田に帰った。参加者からは「今回のFAMトリップは個人旅行ではなかなか味わうことができないニッチな内容が加えられていた部分が特によかった。有力な海外旅行デスティネーションとして友人や関係者にお勧めしたい」との声もあがり、インドネシア観光省として北海道からのインバウンド客拡大の可能性に一定の手ごたえを感じていたようであった。

 

 

 ※本稿をまとめ内容を加味したものをHOPPOKEN冬号(2017年1月発行)に掲載予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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